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〔半村さんの粋な生き方〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(5)

半村さんは非常にしばしば引越しをした。それで、これはもう書いたっていいことだと思うが、引越すのは彼女が変った時なのだった。ひとつのつきあいが終わる時、半村さんはそれまでの部屋に家具や電化製品やらのいっさいを、置いたまま消えるのだ。「それだと追ってこないであきらめるのよ」と言っていた。そして、新しい彼女との新しい部屋を、ある時は和風に、また洋風に、バンガロー風に、バーみたいになどと楽しんで造りあげるのだ。それは新装開店みたいだった。生きることにもアイデアマンだったなあと思う。

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

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