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〔世の中を見る目(2)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(10)

半村さんが北海道で感じたこと、その2。
「鮨屋に入ったら、上握りとか、特上握りとかのセットしかないのよ。それでさ、あれとあれは抜いて、かわりにこれを加えてよ、って注文したんだ。よくやることだろ。そしたら、それはできないって言うの。そういうことはしませんので、って。つまりさ、同じ値段でやれって言われてると思っちゃうんだな。こっちは高くなるのはわかって言ってるのに。ああいう、なんかつけこまれるんじゃないかって身構えてる感じが、つまりは田舎なんだなあと思っちゃった」

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

戦国自衛隊/G.I.SAMURAI

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