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〔まだ初々しかった頃(1)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(13)

半村さんだってデビューして間もない頃は初々しかった。SFコンテスト入選から10年たって、いよいよ作家専業でいくことにした頃、それは私と知りあった頃でもあるのだが、その頃は初々しい姿をよく見せた。私には特にそういうところを見せたような気がする。

初めてホテルにカンヅメにされた時に、私に連絡をくれて、見せてあげるから来い、と言ったのもそんな初々しさだ。ここに何日いてもいいんだぞ、と楽しそうだった。ところが私は、「こういうところにはどうやって泊るんですか」ときくほどに世間知らずで、半村さんもつい油断した姿を見せるよねえ。

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

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