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〔もらった手紙〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(20)

大学4年生の時に、だしぬけに半村さんから手紙をもらった。私のやっているSFもノンSFも両方載せる同人雑誌のことがSFマガジンに紹介された直後のことだった。

半村さんは、あなたの同人雑誌の会に入会したい。と書いてきたのだ。その10年前にSFコンテストに入賞しているプロ作家じゃないか、と私は驚いた。

「SFファンといえば狭量な人が多いのに、清水様がどのようなお考えからその目くばりの大きな文学観をお持ちなのか、とても興味がわき……云々」というような手紙で、冷や汗をかいた。それがきっかけでちょっと文通し、上京する時、お世話になったのである。

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

戦国自衛隊/G.I.SAMURAI

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