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〔半村さんの読書〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(28)

読書量はすごかったと思う。久保田万太郎や川口松太郎も愛読したそうだが、国枝史郎や小栗虫太郎を私にすすめてくれたのも半村さんだ。名のある作家はすべて読んでいただろう。そして実はSFの名作もすべて読んでいて、夢中になったはずである。半村さんはちょっと意外なくらいSFを意識していた作家だった。実家から仕事場へ本のひっこしを手伝ったことがある。その時「SMマガジン」のバックナンバーがどっさりあった。「こういうのはね、今セックスシーンを書く時に、どのくらいの描写ならOKかを知るために目を通してるの」と言っていたが、実は、少しSのセックスが好きだったのかもしれない。

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

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