- 特集
- 〔半村さんの粋な生き方〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(5)
〔半村さんの粋な生き方〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(5)
半村さんは非常にしばしば引越しをした。それで、これはもう書いたっていいことだと思うが、引越すのは彼女が変った時なのだった。ひとつのつきあいが終わる時、半村さんはそれまでの部屋に家具や電化製品やらのいっさいを、置いたまま消えるのだ。「それだと追ってこないであきらめるのよ」と言っていた。そして、新しい彼女との新しい部屋を、ある時は和風に、また洋風に、バンガロー風に、バーみたいになどと楽しんで造りあげるのだ。それは新装開店みたいだった。生きることにもアイデアマンだったなあと思う。
清水義範の「半村良クロニクル」
- あれから8年・・・・
- 最初の印象
- 「石の血脈」にびっくり
- 影響を受けたことば
- 半村さんの粋な生き方
- 節目に読みたい物語 5冊
- めしのくい方
- 酒の飲み方
- 世の中を見る目(1)
- 世の中を見る目(2)
- ペンネームの由来
- 半文居と苺山人
- まだ初々しかった頃(1)
- まだ初々しかった頃(2)
- 直木賞のとき(1)
- 直木賞のとき(2)
- イーデス・ハンソンさん
- 直木賞のとき(3)
- 新宿のころ
- もらった手紙
- SFコンテスト落選(1)
- SFコンテスト落選(2)
- 吉川英治新人賞のこと(1)
- 吉川英治新人賞のこと(2)
- 半村さんと音楽(1)
- 半村さんと音楽(2)
- 半村さんのファッション
- 半村さんの読書
- 半村さんのコンプレックス
- 半村さんの風情