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- 〔半文居と苺山人〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(12)
〔半文居と苺山人〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(12)
直木賞の時も、SF大賞の時も、二人同時受賞で、だからいつも「はんぶんこ」なの、ということから、自分の仕事場を半文居と名づけていた。ただ名づけるだけではない。半文居と書いた扁額を作って、それを仕事場の壁に飾っていた。そんなふうに、遊んじゃうことがうまい人だった。
俳号はいくつかあったが、苺山人というのをよく使っていた。私製の原稿用紙にも、苺山人と刷ってあった。なぜイチゴサン人なんですかときいたら、1と5と3でカブだからだよ、と言った。
半村さんの名句をひとつ。
月と葦
浮いたばかりの
土左衛門
清水義範の「半村良クロニクル」
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- 「石の血脈」にびっくり
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- 半村さんの粋な生き方
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