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- 〔まだ初々しかった頃(2)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(14)
〔まだ初々しかった頃(2)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(14)
「週刊小説」という雑誌に「軍靴の響き」という小説を連載し始めた頃に会ったら、私の顔を見て笑いながらこう言った。「週刊誌連載ってのはいいぞう。1回に17枚書いて、毎週毎週10万円入ってくるんだもん」
そういうことを作家はあまり言わないものだが、私が相手だから気を許していたのだろう。そして、毎週10万円が、つい楽しくなってくる初々しい時代の半村さんだった。サラリーマンなら毎週10万円もらったら嬉しくてたまらないよね、ということを知っているからこそ、半村さんの小説の中では庶民が生き生きしているのだ。
清水義範の「半村良クロニクル」
- あれから8年・・・・
- 最初の印象
- 「石の血脈」にびっくり
- 影響を受けたことば
- 半村さんの粋な生き方
- 節目に読みたい物語 5冊
- めしのくい方
- 酒の飲み方
- 世の中を見る目(1)
- 世の中を見る目(2)
- ペンネームの由来
- 半文居と苺山人
- まだ初々しかった頃(1)
- まだ初々しかった頃(2)
- 直木賞のとき(1)
- 直木賞のとき(2)
- イーデス・ハンソンさん
- 直木賞のとき(3)
- 新宿のころ
- もらった手紙
- SFコンテスト落選(1)
- SFコンテスト落選(2)
- 吉川英治新人賞のこと(1)
- 吉川英治新人賞のこと(2)
- 半村さんと音楽(1)
- 半村さんと音楽(2)
- 半村さんのファッション
- 半村さんの読書
- 半村さんのコンプレックス
- 半村さんの風情