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〔直木賞のとき(1)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(15)

3度目の候補の時に直木賞を受賞して、さすがに嬉しそうだった。でも、SFではなく「雨やどり」という普通小説で受賞したことについては、「おれの手すさびの芸をやったらくれちゃった」と、少し残念そうでもあった。

「きみのこと、招待者には入れてないんだけど、つき人って顔をしてずっとそばにいなよ。そんで、どんなものかよく見とくんだ」と言って下さって、私は授賞式を見ることができた。直木賞も芥川賞も2名ずつの受賞で、とても賑やかな授賞式及びパーティーだった。

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

戦国自衛隊/G.I.SAMURAI

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