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- 〔SFコンテスト落選(2)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(22)
〔SFコンテスト落選(2)〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(22)
半村さんの家で、きみのコンテスト応募作品は入選しないな、と言われ、でも応募できたのが大したもんだよ、という話をしていた時に、SFマガジンの森優編集長が来たのだ。
そして私の応募作品について、「おれは一次選考は通過だとしたんだけどね」と言った。
考えてみれば、そういう話がきけるだけでも有利なところにいたなあ。で、選考会議の日、私は半村さんの家にいた。しばらくして電話がかかってきて、私は落選だった。するとやおら半村さんは着替え、私を銀座につれていって飲ませてくれたのである。小説の話はひとことも言わないで。
清水義範の「半村良クロニクル」
- あれから8年・・・・
- 最初の印象
- 「石の血脈」にびっくり
- 影響を受けたことば
- 半村さんの粋な生き方
- 節目に読みたい物語 5冊
- めしのくい方
- 酒の飲み方
- 世の中を見る目(1)
- 世の中を見る目(2)
- ペンネームの由来
- 半文居と苺山人
- まだ初々しかった頃(1)
- まだ初々しかった頃(2)
- 直木賞のとき(1)
- 直木賞のとき(2)
- イーデス・ハンソンさん
- 直木賞のとき(3)
- 新宿のころ
- もらった手紙
- SFコンテスト落選(1)
- SFコンテスト落選(2)
- 吉川英治新人賞のこと(1)
- 吉川英治新人賞のこと(2)
- 半村さんと音楽(1)
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- 半村さんの風情