- 特集
- 〔半村さんの読書〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(28)
〔半村さんの読書〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(28)
読書量はすごかったと思う。久保田万太郎や川口松太郎も愛読したそうだが、国枝史郎や小栗虫太郎を私にすすめてくれたのも半村さんだ。名のある作家はすべて読んでいただろう。そして実はSFの名作もすべて読んでいて、夢中になったはずである。半村さんはちょっと意外なくらいSFを意識していた作家だった。実家から仕事場へ本のひっこしを手伝ったことがある。その時「SMマガジン」のバックナンバーがどっさりあった。「こういうのはね、今セックスシーンを書く時に、どのくらいの描写ならOKかを知るために目を通してるの」と言っていたが、実は、少しSのセックスが好きだったのかもしれない。
清水義範の「半村良クロニクル」
- あれから8年・・・・
- 最初の印象
- 「石の血脈」にびっくり
- 影響を受けたことば
- 半村さんの粋な生き方
- 節目に読みたい物語 5冊
- めしのくい方
- 酒の飲み方
- 世の中を見る目(1)
- 世の中を見る目(2)
- ペンネームの由来
- 半文居と苺山人
- まだ初々しかった頃(1)
- まだ初々しかった頃(2)
- 直木賞のとき(1)
- 直木賞のとき(2)
- イーデス・ハンソンさん
- 直木賞のとき(3)
- 新宿のころ
- もらった手紙
- SFコンテスト落選(1)
- SFコンテスト落選(2)
- 吉川英治新人賞のこと(1)
- 吉川英治新人賞のこと(2)
- 半村さんと音楽(1)
- 半村さんと音楽(2)
- 半村さんのファッション
- 半村さんの読書
- 半村さんのコンプレックス
- 半村さんの風情