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〔節目に読みたい物語 5冊〕 ―清水義範の「半村良クロニクル」(6)

まずは「石の血脈」だ。半村ワールドの原点である。次は「黄金伝説」。NON・NOVELが第一弾として出したもので、力がこもっている。「闇の中の系図」は、嘘部というアイデアがすばらしい。時代小説では「どぶどろ」の完成度がお見事だ。短編いくつかが長編につながっていく構成は名人芸である。そして「妖星伝」がなんといっても圧倒的にすごい。時代伝奇小説だが、私はこの作品を名作SFとしても評価する。以上、「戦国自衛隊」以外から5作(「妖星伝」はそれだけで7冊だが)選んでみた。

清水義範

1947年愛知県名古屋市生まれ。中学時代からSFファンで、半村良氏の面識を得て上京する。1988年「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。近作は「夫婦で行くイスラムの国々」や西原理恵子と共著(イラスト)の「学校よりおもしろい社会」など多数。
ファンサイトは「永遠の清水義範

戦国自衛隊/G.I.SAMURAI

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